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以上のようなAC型PDPの構造や生産方法等の技術開発において、富士通の果たしてきた役割は大きい。
同社の技術開発の経緯を参考までに示す。
まず、79年に2電極面放電型の構造を発表した。
従来の対向放電型はフロント基板、リア基板にそれぞれ形成された電極の間で放電を起こすための、両基板間の蛍光層も含めたギャップが放電空間となる。
一方、面放電型の放電空間は、片面のガラス基板に形成された電極の間である。
したがって、放電のときの蛍光体の劣化を大幅に防ぐことができるようになった。
84年には3電極面放電型PDPを発表、さらに88年にも反射型構造を発表した。
従来の透過型構造のPDPでは、現在のリア基板側を画面として見ていたが、反射型構造のPDPでは、現在のフロント基板側から見るようになったため、画面が明るくなった。
さらに同じ年には、3色カラーPDPを株価表示ディスプレイとして製品化している。
90年には、階調を出すことのできるADS(アドレス/表示分離型サブフィールド)方式を発表。
さらに92年、量産の上で非常に有利となるストライプリブ構造を発表した。
現在でも、PDP製造工程の中ではリブ(隔壁)の形成が最も難しいといわれているが、これをストライプ状に単純化したことで、量産化に大きく貢献したといえる。
さらに同年、フルカラー21インチPDPを発表し、96年、42インチカラーPDPを発表)、同年末に製品化している。
このように、AC型PDPでは富士通が業界をリードしてきたため、これらの技術や使用している装置、部品・材料が、デファクトスタンダード(事実上の標準)となることも多い。
PDPでは階調(ディスプレイで明るい部分から少しずつ暗い部分に変わるときの調子の変化)を様々な表示駆動方式で実現している。
ADS方式は、3電極面放電型PDPの階調表示のために採用されている駆動方式で、大まかには次のような方法である。
テレビ画面は、全体が一度に光っているように見えるが、実際には画面左上から順に画面右下に向かって光らせている。
この水平な線は走査線と呼ばれ、CRTテレビではテレビ画面は525本の走査線から成立っている。
525本の走査線を順番に光らせると時間がかかるため、まず半分の262.5本の走査線を順番に光らせ、わずかに遅れて残り262.5本を順番に光らせることで、正常な画像を映し出している。
初めの粗い走査でできる画面と後から走査してできる画面をそれぞれ1フィールドと数え、2フィールドで1フレーム(1フレーム=自然動画表示に必要な毎秒30枚のテレビ画像の1枚の単位)となる。
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